Tour de 「伊勢路」

2020/6/16 PM 23:30スタート地点。

伊勢神宮 内宮にて。

 

 

古道FKTシリーズ、今回は「伊勢路」。

 

世界でも珍しい道の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
日本のほぼ中央にある紀伊山地には、「熊野三山」「高野山」「吉野・大峯」という三つの霊場があり、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来し日本で独自の展開を見せた仏教、その両者が結びついた修験道など、多様な信仰の形態が育まれてきました。2004年7月には、この三つの霊場とそれらを結ぶ参詣道、そして自然と人の営みが長い時間をかけて形成した文化的景観が、人類共有の財産としてユネスコに認められ、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。

二大聖地を結ぶ祈りの道「熊野古道 伊勢路」
「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社等の総称であり、「熊野古道 伊勢路」は、日本人にとって特別の場所である「伊勢神宮」から、いくつもの険しい峠を越え、熊野三山を詣でるために通った“祈りの道”です。古くには、「伊勢に七度、熊野に三度」という言葉もあったほど、誰もが訪れたいと願う憧れの地であり、そのような「熊野古道 伊勢路」には、今でもその景観や歴史、文化が随所に息づいています。

熊野古道伊勢路ナビより。

 

今回の装備

・レインJK・・・Klattermusen
・ドライレイヤー・・・Gore Wear
・タンクトップ・・・Houdini
・ショーツ・・・ranor
・シューズ・・・Altra Torin4 Plush
・ザック・・・Ultra Spire
・ポール・・・Mountain King

今回のゴールは170km先の熊野速玉大社。

いくつもの峠を超えて行くのだが、舗装路率が高いということでロードシューズ(Altra Torin Plush)をチョイスした。
スタックハイト28mmと分厚く足の負担を減らすのと、適度に凸凹したソールなので苔にも対応できると思った。

 

参拝の順番としては逆になるが外宮到着。

 

そこまで蒸し暑くない状況だったので夜の内にどこまで進めるかもポイントになりそうだ。この看板を見て少し不安になったw

 

AM1:20田丸。
熊野三山を目指した巡礼者たちは、お伊勢参りをすませた後、伊勢路のスタート地点である田丸で巡礼衣装に着替え、熊野三山を目指したそうです。

 

いろんな街道が交わる町なので昔の雰囲気が漂いながらも当時の活気が伺える立派な場所でした。

 

 

 

それにしても夜のパートは中々写真が撮る気にならないのでそのまま通り過ぎてしまう。。。

気がつけば一番最初に通る峠、「女鬼峠」も通過していた始末💦

 

 

 

 

 

 

 

 

AM4:50日の出。

 

 

所々で顔洗ってすっきり。

 

 

AM7:52 三瀬坂峠。

登りますがすぐ峠に着きます。

 

 

 

 

 

AM8:26 キツツキ館 塩豆大福補給。

 

 

 

AM10:30 山海の郷紀勢で大内山アイスクリームでクールダウン。
休憩できる場所には困らないが暑さもあってついつい寄ってしまいます。

 

 

 

緑が綺麗なところです。

 

 

13:30 荷坂峠到着。峠道は日陰が多くて助かります。

 

 

 

 

ここで初めて海が現れる。

 

 

まだまだ遠い。

 

 

 

 

PM14:00 道の駅 紀伊長島マンボウ到着。
ここでしっかり補給。マンボウは食べなかった。

 

 

道の駅敷地内にある東屋で小休止。
スタートして14時間。流石に眠いので30分仮眠。

 

 

 

PM17:30 三浦峠入り口。ようやく全コースの半分。ここで時計を見て累積標高を見てびっくりする。その累積たったの1000m。なのにこの疲労感。

 

 

 

 

PM19:00三浦峠

ここから夜間走行になり、次の始神峠はサンショウウオを意味する「椒」(はじかみ)が峠の名前の由来。峠の展望台からは紀伊の松島と呼ばれる島々が一望できるらしいが夜間で全くわからず、、、

 

次は以前に尾鷲でトレランした時に通った事のある「馬越峠道」。
以前の便石山のドローン映像はこちら

昼間であれば綺麗なコケと石畳が続く道を写真におさめたかったのですが残念でした。

登りはというと今までの峠の中で一番パンチがある峠でした。
トレイルではなく石畳というのも足へのダメージは大きかった。

峠を超えて尾鷲の町に入った時には営業しているお店もなく静かな街を通り過ぎて次の八鬼山を目指す。途中、道沿いの広場で仮眠を取る。
ビビィを着ず寝てしまい、少し体が冷えてしまったのは反省。ちょっとの時間でも防寒対策はしっかりと。

 

八鬼山を超えたのはAM2:00。
超えてからの下りの石畳も苔で滑りそうでなかなかスピードが上がらない。
それでもラスボスをクリアした気持ちで熊野までと思いきや・・・

 

三木峠!

 

羽後峠!!

 

曽根次郎坂太郎坂!!!

 

二木島峠!!!!

 

逢神坂峠!!!!!

 

波田須の道!!!!!!

 

大吹峠!!!!!!!

 

松本峠!!!!!!!!?

 

雨は降り出し、写真も撮らず、淡々と進む大人達。

 

自分の脚が痙攣しかけてスピードも遅くなる。

この時点で伊勢路のタイムリミット新宮駅17:30が迫ってきており、熊野でリタイヤの話になる。

 

 

 

 

しかし、大吹峠登山口で待ち合わせていた場所に救世主が現れる。
@edyhagas さん。ここではエディさんと呼ばしていただきます。

 

エディさんのアテンドのおかげもあり道中を調べたりすることがなくなり、ストップアンドゴーがなくなった。時間短縮につながり感謝しかない。とにかくついて走って歩き、登り、下り、そして綺麗な石畳に苔の雰囲気に癒される。

 

 

 

PM0:00 松本峠の展望台から新宮方面。
遥か遠くまで見渡せるナイスなビューポイント。

 

尾鷲〜熊野の区間を振り返ると30kmないくらいだろうか。
この区間だけで軽く10時間はかかっている事になる。(仮眠込)
ひょっとして伊勢路の核心はこの区間だったのではないだろうか。
供養碑なんかも多かったような気もするし・・・

 

 

そして熊野の街へ下る道中に熊野速玉大社まであと20kmと聞き、今の時間を見てこれはいけるんじゃないかとリタイヤモードから一転、「ここまで来たんだからやり切ろう!」と言うことでモチベーションが再び沸き起こった。

 

 

お腹も空いていたので道中のすき家で補給して13:00頃再スタート。
国の名勝、獅子岩からラスト19km。雨がふりしきる中を結構良いペースで走って行く。ラストが近づくと自ずと体が動くようになるのはランナーあるあるかと。

 

それでも身体は疲れていてコンビニで休憩しながら進む。ここに来てすき家が重たく気分⤵︎。
もうあとは気力でなんとか。。。

 

最後の熊野大橋。

 

 

 

PM15:30熊野速玉大社ゴーーーーール!!!!

 

 

KさんSさんと共に完走でき引っ張ってもらえて感謝!
終わってみればあっという間でしたが総時間は約40時間かかりました💦
開催時期は夏よりも断然冬の方がおすすめです。

また別の楽しみ方ですが、こちらのルートはスマホと冊子のスタンプラリーがそれぞれにあって、どちらにも完歩賞がありますので!

古道シリーズ次はどこになるやらですが、「大峰奥崖道」へ修行に行きたいと思っております。

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