OMM JAPAN 2022 奥美濃 straight-A

OMMとは OMM(Original Mountain Marathon)とは1968年にイギリスで始まった「山の総合力」が試される山岳レース。 ナビゲーション力、セルフ・エマージェンシー力、野営技術など、全てのマウンテン・スキルが必要です。 過酷な環境下の中、自身の経験や体力によって適切な判断が求められます。

 

 

 

日本上陸9年目 OMM JAPAN 2022の開催地は岐阜県奥美濃。
自分にとっては因縁の土地。2年連続で骨折と靭帯断裂した場所。

 

このエリアは一般的な整備された登山道も少ない秘境的な山域。ワイルドなオフトレイルを山の深くまでナビゲーションしながら、ときに藪を漕ぐような場面も要求されます。またエリア全体的にも山岳地形となっているため急な天候の変化、強風や視界不良といったハードなコンディションとなることも予想され、厳しい山岳地を安全かつ正確に行動するための「山の総合力」が試されます。

 

ここ数年はOMM前夜祭から行くようにしています。理由としては万全の状態で出る為にしっかり寝たいからです。宿に泊まってお風呂であったまって地の食べ物で栄養補給してよく寝る。以前は金曜の仕事終わりから現地に入って2、3時間の仮眠でスタートでしたがやはり年齢を重ねるとしんどい。この違いはかなり大きいと思います。膝も完治してないのもありますが・・・

 

今回は2年ぶりのstraight A。果たして膝はもってくれるのか!

スタート地点までのスキー場の登り。
これがいい準備運動になります。すでに汗だくでした。
膝の調子は悪くなさそうな・・・

 

スタート地点ではたくさんの知り合いに会って膝の心配していただき嬉しかったです。出るからにはまずは完走を目標にスタート。

 

実際に使用した地図と辿ったルートをオレンジで記入しました。

初日のハイライトは3から4、8から9かなと。
序盤のポイント3までは大きなロスなく進む。
今回から薮をグリーン色で表してくれていることもあって気持ちの面でもこれからそこに突っ込む心の準備ができていた。
結果的には尾根道と谷道では藪加減に違いが会って谷は石がゴロゴロしていて植物が育つ環境ではなかったようだ。
今回の薮は前回の薮と比較するとそこまで厄介ではなくうまく掻き分けながら進めたと思う。

 

尾根に到着してからは大きな谷を見つけてそのまま下りへ。
無事小道につなぐことができた。

 

ストレートは小道や道路は走るのが鉄則なのだがジョグ程度じゃないと膝が痛む。片脚を支えるためにポールを持参していて本当に良い選択ができた。

 

8から9はコースディレクターがここを通れば最高のサーフェスだよと言わんばかりの稜線。落ち葉がふかふかで気持ちの良いルートでした。ここで気持ちよく走れたら最高でしたね。と言いつつも植生界の間だらけでどこがポイントなのかちょっと迷ったことでタイムロスにつながりましたがなんとかポイントに。

 

 

ラスト9から10がこの日のドツボで、上手く稜線を辿りながら10のルート上に出てカッコよくゴールだと言いながら結局は9の大きな谷に吸い込まれてる結果に。今思えば直線的に行けば面白かったと思いますが、谷で思いっきり転倒して膝が悲鳴をあげてしまったのであの瞬間はマジでやばかったと思います。

 

 

結局遠回りしながら1日目ゴールに着きました。

 

 

テント場はCamp Fire近くでシェルター張って衣類を着替えたりして次の日の準備を。幸い膝も持ち堪えてくれたので明日も動けそうな感じ。

晩御飯はラーメンバリバリにしてジップロックに詰めたお湯入れるだけのやつ。
その他はおにぎりでした。お酒も少々。

 

夜間は結露処理がめんどくさいので入り口は半分空いてる状態に。クロスオーバードームはシングルで結露が課題と言われてますが半開き状態で外気温に近ければ全然結露しません。自分がその寒さに耐えれない時点でアウトですが・・・

 

2日目は5時起床。
途中目覚めることもあったが終始快適なテント場でした。
スタートの6:25までに食事、撤収を済ませてスタート地点へ。

2日目の地図とルート詳細

まず終わってから知らされた事実として左手にサムコンパス、同じく左手に新調したアップルウォッチウルトラを。この組み合わせは最悪だそうで、初日からずっとコンパスが不調だったんです。。。どうやら磁気干渉するようで。
指針の動きも遅いし方角も変?
今思えばようゴールできたなとw

 

で、2日目は最初のスタートから1の段階でツボってしまい余計に登る(等高線を見たら一目瞭然なのに・・・)危ない谷を降りたりしてたどりつくまでに1時間以上がかかりました。

 

1から2はロード中心でしたが全く走れずこの区間も1時間以上かかる。

 

2からラストまではそこまで難しくツボったところはなかったですが、膝を痛めていることもあってポイント地点や小休止場所で地図、コンパス、ポールなどを置き去りにして出発すること4、5回ありまして、、、ほんとバディには迷惑をかけました。

結果にこちら

 

昼を過ぎてから雨が強くなりましたがなんとか無事ゴール。

それぞれにドラマがあってバディと協力しあってゴールを目指す最高の山遊びと思います。また出てみたいと思う方はぜひご相談くださいませ。

大会関係者スタッフ、ボランティアスタッフ、選手のみなさんありがとうございました。来年はOMM JAPAN10周年!ぜひ次はstraight エリートでチャレンジしようかな?知らんけど。

 

 

Yosemite
147-3 Kuzumoto-Cho Kashihara-City Nara Japan 634-0007
Tel:0744-23-4730
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OMM JAPAN 2020 NOZAWA ONSEN 『My Way of straightA』

OMMとは
The Original Mountain Marathon(略してOMM)は「自分自身の山岳スキルをテストする場」として1968年のイギリスで、山を愛する有志たちによって創られました。以来50年以上の間、毎年開催されているもっとも歴史ある山岳レースです。

 

このイベントはあえて気候条件の厳しい時期に、必要な装備を全てバックパックに背負い常に携行し、ナビゲーション力、セルフエマージェンシー力、判断力など、全てのマウンテンスキルを駆使して挑みます。参加者には山岳地を安全かつ正確に行動するための経験、体力、ナビゲーションスキル、野営技術が不可欠であり、まさに「山の総合力」が試されます。

 

FINISHまでの道筋は参加者各々がその時置かれた自身の状況を把握し、自分の技術、体力を見極めながら、前進するか、戻るか。時には過酷な状況下でレースをやめるか、続行するか。常に判断を迫られながら自分自身で行動を導き出します。広大な自然と真正面から対峙しながら、自分の体力、走力、極限の精神状態と向き合いながら、2 日間にわたり繰り広げられるダイナミックなマウンテンレースです。

種目は以下の2つ。

Straight:オリエンテーリング方式を取り、CP(コントロールポイント)を指定された順番に回り、所要時間を競うカテゴリー。今大会よりクラスは(上級者から)ELITE、A、Bとあり、それぞれ距離もCP配置も異なる。

Score:ロゲイニング方式を取り、一定の制限時間の中でより得点の高いCPを獲得するために自由にルートを選択しながら進むカテゴリー。約20ヶ所程度あるCPの得点は異なり(例えばCP1は30点、CP2は10点など)、正確なナビゲーションとルート戦略が鍵となるカテゴリー。

私自身の戦歴として

2015年 嬬恋 score long 30位前後?
2016年 信濃大町 straight long  失格
2017年 野辺山高原 straightB 総合27位
2018年 奥三河 straightA 失格
2019年 霧ヶ峰 車山 score long 48位

※2019年大会よりSTRAIGHT各クラスの表記をイギリスのTHE OMMで設定されているコースレベルを参考とし下記のとおり変更しています。
2018年以前A→2019年よりELITE、2018年以前B→2019年よりA、2018年以前C→2019年よりBに変更。
各クラスの難易度、レベルは昨年と変更はありません。

 

今年はオリエンテーリング初挑戦のNewパートナーを迎えてstraightAでエントリー。
過去straight種目で完走できたのは2017年の野辺山高原のみなので不安要素はあるが思いっきり攻めて悔いがなければそれで良し。

 

過去の経験を活かしつつ走れるパッキングを目指す。
ベースウェイトは4.5kg 食糧は800g 水は例年2ℓくらい持っていましたが600mlのボトル2本のみにして足らない分は沢で汲む作戦。トータルで6.5kgに抑えた。


例年キャンプ地でマイナス5℃くらいまで耐えれていたので大きな変更はないが、今年は1人テントを推奨していることもあり軽量のクロスオーバードームFで設定。←結露はあるが軽量化には必須事項。

 

 

スキー場からの眺め。

 

 

スタート前の準備。

 

 

 

スタート前の緊張の時。

 

 

 

 

スタート1分前で初めて地図とご対面。

 

 

 

紅葉した尾根を降る。

 

 

 

 

最初のコントロールはテンション上がります。
出だしがスムーズだと流れが良い気がする。

 

 

 

 

結構重要なポイント、植生界の間。

 

 

 

 

虹にほっこりした瞬間。

 

 

 

 

初日ゴール。
Day1  16th  5:39:53

下記ブルーラインが実際に周った軌跡です。

大きなミスがひとつ。
コントロール③〜④の林道と徒歩道でどっちを歩いているか混同してしまい逆方向に進むミスで40分のロス。
⑤〜⑥がこの日のハイライト。
急登を選択し最短ルートでピークへ突き進む。道中、紅葉樹の枝はしっかりしすぎてそれはもう大格闘。長い登りが延々5km続きもうお腹いっぱいでしたw

 

 

 

2日目の朝。
巣鷹湖キャンプ場いいところ。

 

 

 

 

夜はずっと雨だったので残念でした。

 

 

 

 

2日目のスタートは6:55〜7:09
今日は雨上がりのトレイルなのでさらに汚れるだろうな。

 

 

 

 

②〜③の間で水を汲む。
濾過器あるけどそのまま飲んだ。

 

 

 

Day2の核心は③〜④
激下りの激登り💦
落ち葉で滑落多数!
植生界の間を行くも実際はとても複雑な場所でした。
バディもええ顔してます。

 

 

 

④〜⑤は分岐から尾根を攻めて1059mの三角点を目指した結果・・・
見つかったけどきっつい藪でした。

 

 

⑤はピーク付近に気を取られて結構時間をロスしましたが

実際は徒歩道すぐ上がった所にあるオチ。。。

 

 

 

 

フィニッシュ前で記念撮影。
Day2  23th  6:24:25

 

 

下記ブルーラインが実際に周った軌跡です。

②〜③のコース取りで少し迂回する場面が2箇所あったのを走力でカバーするつもりでしたがあんまり走れず・・・どのルートを選べば良かったかはチャンピオンルートが公開されることを期待します。

 

トップ選手も今回のコースの特徴は『藪』だと言われてました。
最短ルートで行くと必ず広葉樹が立ちはだかったのですごい時間を取られました。

 

別件ですがここ2,3年はショートパンツで勝負してましたが藪にはやっぱりロングですね笑

straightA総合で15位。
過去5年を振り返って一番良い結果でした。
オリエンテーリングの楽しさがより感じれた大会でした。

 

開催に踏み切った主催者をはじめ地元の方々の協力、そして参加者が融合して素晴らしい大会になったと感じています。野沢とフィールドの素晴らしさを多くの方に伝えていきたいし、また冬にスキーで訪れたいですね。

 

ありがとう!OMM。

 

 

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OMM JAPAN 2017 NOBEYAMA KOGEN 備忘録。

 

2015年のOMM嬬恋はスコアロング。

2016年OMM大町はストレートロングでDNF。

そして今年のOMM野辺山はストレートクラスBでリベンジを目指す。

昨年大町のストレートでは後半のコントロールを見つけれず初日失格の悔しい思い出がある。※2日目はコンプリートできたが時間切れでした。

 

その時の反省点としては2つ。

一つは前半早く動くことを意識しすぎて休憩をせずに補給を怠った結果、早々に脚が攣った事。

もう一つは寒さ>軽さになった事。

レース開始後3時間くらいで脚が攣りだしたので、パックウェイトの影響も大きかったのではと感じています。※10kg前後背負ってた。

 

この反省を踏まえ今年の装備。

OMM2017ギアリスト

 

今後OMMレースを検討されている方にも参考になるように記録をと思いギアリストとしてまとめました。

背負う道具、着る道具、消耗する道具を別々に記載しております。

今回ベースウェイトで3,821g、消耗品で2,736gなので背負う重量は6,557gです。
シェルターはバディが担いでくれました。※HMG 540g

OMM Phantom25で挑みましたがすごく走りやすかったのが印象です。

上下動の走る動きに対して揺れないのが改めて凄いなと思いました。

体験されたい方はいつでも店主に言ってください。MYザックで体験できますので!※藪漕ぎに対する耐久性は・・・ですが。

 

野営に関しては正直言って「寒かった」です。

寝袋 in ヴィヴィが上手く行ったと思ったのですが、朝方結露で湿気ました。

ただ我慢できない寒さではなく寝てるのか起きてるのかよくわからない状況でした。

失敗は手袋で暖かい藪漕ぎに強いの探します。結局テムレスなのか・・・

 

結果的に完走はできましたが、例年と比較すると難易度は低かったように思います。皆のレベルが上っているとも言えるのでそこは素直に喜びたいですね。3年連続バディを引き受けてくれた相棒に感謝でございます。

総合27位。
Straight B
2日目のイージーミスが響きました(泣)

 

OMMの醍醐味は何と言っても「読図」です。
普段、ご自身のホームマウンテンに25000/1の地図を持って行くだけで新しい発見があって楽しいと思います。こんなルートもあったんだなどなど・・・

 

初めて参加されたお客さんと話していると、最初は楽しめたらOKだった気持ちが1日目の順位を見て「案外いける!」となって、2日目の戦略立てたり、反省会したりで上位を目指すようになっていた。終わってみれば装備をもっと軽くすれば良かったとか、次出る時はみたいな会話でもう来年に照準を合わせている感じ(笑)。

 

あと、今回使用した装備は3シーズンのテント泊装備のベースとなります。つまりこのままファストパッキングで縦走ができるんです。食料やスリーピングギアをもう少し充実させる事も可能ですし、一泊二日の距離も見直すことができると思います。気温に対しても自分はこの気温で寝る事ができたなどメモを残しておくと次回に活かせると思います。

 

今後はファストパッキング装備のご相談やハマると楽しい読図の講習会等も実施していきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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