OMM2018 OKUMIKAWA Memorandum

OMM(Original Mountain Marathon)とは、1968年から毎年イギリスで開催されている、世界で最も古い2日間の山岳マラソンレースです。このレースには定められたルートはなく、読図、ルートファインディングを頼りにチェックポイントを通過し、ゴールを目指します。

 

カテゴリーは大きく2つ。①から⑩までのチェックポイントを時間内に順番通りに通過しなければいけない「Straight」と①から⑩までのチェックポイントを時間内にどこからでも取れる「Score」。

 

また、このレースは2人1組のチームで行い、1日目の夜には必ず指定のキャンプ地で野営をするというルールがあります。そのため、選手はテント、寝袋、食料といった荷物を携帯し行動します。これらはまさに「山の総合力」を試され、選手は常に行動の判断を迫られます。

 

今回は忘備録を兼ねてどうすれば「完走」できるのか考えてみました。

今回はStraight A初参戦。

 

 

結果として両日共にクリアできず残念な結果に終わったが最高の2日間であったことに変わりはない。

 

 

反省点をあげればキリがないが、走力、装備、読図力すべての面でバランス良く鍛え直す必要があると感じている。

 

まずは走力。

 

Straightをクリアするには走れるかが大きなポイント。普段から重荷を背負って動くトレーニングは絶対必要。

 

ルートファインディングに関してはトップ選手のWinners Choice(上位入賞者)のMapを見たがやはり動きに無駄がない。※店頭で見れます。

 

道路を走って稼ぐことも重要だが、尾根道と廃道を上手く活用して流れるように動いているのがポイントで走る総距離にも無駄がなかった。

 

 

また走力に直結して関わってくるのが装備。

 

「軽く」を目標にしていましたが例年通り、食料と水を含めて7kgほど。

 

今思えば「攻めてない装備」と言わざる負えないかと。

 

昨年よりは暖かいだろうと予想していたのに装備にほとんど変化がなかったことが後半の失速につながり、特に2日目の疲労度に大きく表れたいたと思う。

 

装備に関してはこちらの記事がとても参考になりました。こちら

 

そして最後は「地図読み」の精度。

 

これは普段から地図と現場を見続けることが重要だと感じた。

 

地図上は尾根でも現場で見れば山あり谷ありがほとんど。

 

あとは距離感の感覚。

直線距離で目標まであと500mとして、まっすぐ進めれば問題ないですがそんな山道はないですよね。ピークをまいたりしていると距離感がつかめないことが多いのでそこは練習あるのみかと。

 

 

 

 

 

Day1 タイムオーバーとなった7~8のポイントの道中で。
今思えばオーバーしていてもポイント全部取りに行ったら良かったかな。

 

 

 

 

今回はHMGのREPACK使用で温かい食事をいただくことができました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年のOMMにはコテンパにやられたのでリベンジの気持ちがめっちゃ強いんですが2015年ぶりにスコアも悪くないかなぁとか思ってます。

 

また、地元の山で地図読み講習会的な事を実施できるように動いていきたいと思います。この講習でオリエンテーリングの楽しさを伝えるのと、ちょっとでも道迷いする人が少なくなれば嬉しいかな。

 

Yosemite 147-3 Kuzumoto-Cho Kashihara-City Nara Japan 634-0007
Tel:0744-23-4730
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OMM JAPAN 2017 NOBEYAMA KOGEN 備忘録。

 

2015年のOMM嬬恋はスコアロング。

2016年OMM大町はストレートロングでDNF。

そして今年のOMM野辺山はストレートクラスBでリベンジを目指す。

昨年大町のストレートでは後半のコントロールを見つけれず初日失格の悔しい思い出がある。※2日目はコンプリートできたが時間切れでした。

 

その時の反省点としては2つ。

一つは前半早く動くことを意識しすぎて休憩をせずに補給を怠った結果、早々に脚が攣った事。

もう一つは寒さ>軽さになった事。

レース開始後3時間くらいで脚が攣りだしたので、パックウェイトの影響も大きかったのではと感じています。※10kg前後背負ってた。

 

この反省を踏まえ今年の装備。

OMM2017ギアリスト

 

今後OMMレースを検討されている方にも参考になるように記録をと思いギアリストとしてまとめました。

背負う道具、着る道具、消耗する道具を別々に記載しております。

今回ベースウェイトで3,821g、消耗品で2,736gなので背負う重量は6,557gです。
シェルターはバディが担いでくれました。※HMG 540g

OMM Phantom25で挑みましたがすごく走りやすかったのが印象です。

上下動の走る動きに対して揺れないのが改めて凄いなと思いました。

体験されたい方はいつでも店主に言ってください。MYザックで体験できますので!※藪漕ぎに対する耐久性は・・・ですが。

 

野営に関しては正直言って「寒かった」です。

寝袋 in ヴィヴィが上手く行ったと思ったのですが、朝方結露で湿気ました。

ただ我慢できない寒さではなく寝てるのか起きてるのかよくわからない状況でした。

失敗は手袋で暖かい藪漕ぎに強いの探します。結局テムレスなのか・・・

 

結果的に完走はできましたが、例年と比較すると難易度は低かったように思います。皆のレベルが上っているとも言えるのでそこは素直に喜びたいですね。3年連続バディを引き受けてくれた相棒に感謝でございます。

総合27位。
Straight B
2日目のイージーミスが響きました(泣)

 

OMMの醍醐味は何と言っても「読図」です。
普段、ご自身のホームマウンテンに25000/1の地図を持って行くだけで新しい発見があって楽しいと思います。こんなルートもあったんだなどなど・・・

 

初めて参加されたお客さんと話していると、最初は楽しめたらOKだった気持ちが1日目の順位を見て「案外いける!」となって、2日目の戦略立てたり、反省会したりで上位を目指すようになっていた。終わってみれば装備をもっと軽くすれば良かったとか、次出る時はみたいな会話でもう来年に照準を合わせている感じ(笑)。

 

あと、今回使用した装備は3シーズンのテント泊装備のベースとなります。つまりこのままファストパッキングで縦走ができるんです。食料やスリーピングギアをもう少し充実させる事も可能ですし、一泊二日の距離も見直すことができると思います。気温に対しても自分はこの気温で寝る事ができたなどメモを残しておくと次回に活かせると思います。

 

今後はファストパッキング装備のご相談やハマると楽しい読図の講習会等も実施していきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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OMM JAPAN 2015 Tsumagoi Report。

今回で2回目を迎えるOMMレースに初めて参加してきました。

 

OMM(Original Mountain Marathon)は1968年から毎年連続してイギリスで開催されている、世界でもっとも古い2日間の山岳マラソンレースです。

 

このレースは山岳地を安全かつ正確に行動するための経験、体力、ナビゲーションスキル、野営技術、まさに「山の総合力」が試されます。

 

今回出場した「スコア・ロング」は制限時間内に指定されたポイントをできるだけ多く獲得するルールなので決められた道は存在しません。

 

あるのは1:25000の地図とコンパスのみ。

 

読図ができないと話になりません。

 

今回バディ(相棒)を組んだのはお客さんでもある「マッサン」。

 

以前地元の大会で共に出場したこともあり、OMMレース即決参加。

 

レース前までに地元の山を縦走してテント泊のシュミレーションを

したり、トレランの練習をして本番に挑みました。

 

2日間雨予報でしたので、ベースレイヤー、ソックスなど着替えの準備万端で挑みました。

 

20151115_4558雨の状況でもみんな楽しそうでした。
もちろんわたくし達も。

 

スタート直前に地図が配られバディと作戦会議。
走力に自信がなかったので最初から高得点を取りに行くより近場のポイントから攻めることに。

 

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で、最初のポイントでいきなりのアクシデント。
記念すべきポイントと一緒に撮影をする瞬間、木の根の隙間が落とし穴のようになっており腰までずぼっと転落・・・
ついでに両ハーネスに装着していた500mlのソフトフラスクが根のクレバスに吸い込まれて紛失。

 

開始30分でドリンク1リットルを失う!あぁやっちまった!

 

この時点でかなり同様してしまいましたが、マッサンが根っ子に体を突っ込んで1個救出に成功。
※ただ藪漕ぎ中に再度紛失。

 

この先が不安になりましたが気を取り直して再スタート。

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今回の敵「クマザサ」。ちなみに全部濡れてます。
さらには棘のある木がウェアに引っかかって穴を空ける。
冷たい小川には積極的にはまる。

 

もうそれが楽しいのひと言。普段の登山では絶対やらないことを勇気をもって取り組む。

 

どうショートカットして次の目的地に行けるかが勝負なので直登に激下りが当たり前。

 

たまに巻いたほうが早かったねと後悔することも。

 

そうやって状況に応じて即座に判断して協力しあうことがめっちゃ楽しかった。

 

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2日間ともに相棒がしっかりナビゲーションしてくれたので感謝しかない。

 

今日リザルトを見て結構やれてたんだと思うと早くも次回も参戦かみたいな気分になっている。

 

その時はもっとお客さんを誘って大勢で参戦して盛り上げていきたい。

 

今回の課題はポイントの撤収時間の把握、正確な残り時間、テントでの楽しみ方、交流などたくさんあるが山と真正面から向き合い自然と共有することができる最高のイベントでした。

 

関西でもこういったイベントを絶対もっと増やすべきだ。そうすれば遭難はもっと減らせると思う。

 

 

宿泊装備
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・テント
Hyperlite Mountain Gear UltaMid 2-Person
設営の手軽さと室内空間の広さで選びました。
※軽量化のためインサートはなし

・シェラフ
ナンガ UDD BAG 280DX
限界で-10℃。寒ければエスケープビビィと組み合わせて使用。
※今回は雨でしたが気温はそこまで低くならなかったので案外快適でした。

マット
THERMAREST  NeoAir  XLite
年中使える優れもの。リペアキットは必ず持参しておく必要あり。

 

ウェアリング
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ファーストレイヤー
AKLIMA LIGHT WOOL  CREW NECK
安心のメリノ。軍に供給している実績があるブランドだけに立体裁断で非常に稼働しやすいところは流石。

ミッドレイヤー
Patagonia Capilene® Thermal Weight Zip-Neck
寒さ対策でこちらをチョイス。走っている状況では暑かったが2日間ずっと着てました。

インサレーション
Patagonia Ultralight Down Jacket
就寝時に着用していました。ずっと降っていた雨のせいで保温性が少し弱まった。

防水シェル
and wander light rain jacket
180gの軽量防水シェル。とにかく軽くて動きやすい。湿度の高い状況でもさらっとしていた。
デメリットは藪漕ぎには向かいないこと。

 

 

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