下ノ廊下 DAY2 「日電歩道」

12/13(水) AM4:00起床

降りしきる雨。
止む気配は全くない。
メンバーそれぞれのテントからガスバーナーの音が聞こえる。
寝坊した人はいないようだ←僕が一番危険w

 

自分もガスストーブでお湯を沸かし、暖かいスープを飲んで身体を温める。
この時期にしては暖かい雨で全く寒くなかったのはラッキーでした。
次にご飯を食べるのにお湯を沸かしながら散らかった荷物の整理を始める。

 

シェラフに、SOLのビビィに、エアマットを袋に押し込み、ザックに詰めていく。かなりの湿気具合で重量が・・・

 

食事が終わりテント内はほぼ片付いて後はテントの撤収のみ。
強雨のせいで「よしっ!出よ!」という気になかなかならない。

 

そんな中、隣のOKA-Mountainが一番に外に出たのでそれにつられて自分も気合い入れて飛び出し、テントの撤収を開始した。

 

べちょ濡れになりながらの撤収は大変だがテムレスがあると不快な感じはなくスムーズに片付けることができた。

AM5:10 阿曽原温泉出発。

 

 

AM5:50 仙人谷ダム

突如現れる建造物。
作業員の方が朝食の準備をされていた。
外で準備されてる方にご挨拶。

 

 

ここからダム内に突入。
ドラクエのダンジョンさながらだが、標識はあるので問題なし。

 

 

下ノ廊下に来ているのに人工物内にいるという違和感。
発電所内を探検している気分。
ホント凄いところに施設がある。
当時の作業員の方の苦労を考えると感慨深い。

 

 

扉を開けると面白い流れをした滝が。

 

 

 

堰堤を渡りダムの全容を撮影。
ここから吊り橋を渡るまでは車両が通れる作業用道路を歩く。
それにしても雨が止まない。

 

 

レンズの水滴を拭き取っても全然キレイに撮れない、、、
遠くに滝が見える。沢登をかじってからはやけに気になる存在になった。

 

 

 

吊り橋を渡ってから急登が続く。
足元隙間だらけですが、とてもしっかりした吊り橋です。

 

 

黒部川第四発電所の送電線出口。

 

 

普段は流れていないような場所からも水が・・・
傘を持って行きましたがここでは使用しておりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

S字峡付近

 

 

 

岸壁にはしっかりとステンレスワイヤーが張られていてとても安心です。

 

 

AM7:50 十字峡

吊り橋より剱沢方面を撮影。この先に前人未到だった剱大滝がある。
流石に水量が多すぎてちょっとそこまでの気にはなれない。
※実際の入渓ポイントは高巻きしてからなのでここからは確認できない。

 

 

吊り橋を渡ったところで小休止。
今回の行動食で活躍したPOW BAR。

 

ここで十字峡を間近で見れるルートにピンクテープが付いているが結構岩場は滑るし急斜面。本ルートではないので間違って下る人は気をつけて。

 

 

 

 

 

 

 

十字峡全容。
間近で見ると自然の圧倒的なパワーに胸躍ります!

 

 

 

 

AM9:00 白竜峡
十字峡から1時間ほどで白竜峡の入り口に。
自分的にはここから黒部別山谷までの区間が大きなハイライト。

 

 

 

 

 

 

白竜が空に昇っていくように見えますねー。当時の作業員もこの辺りでちょっと疲れて幻覚を見たのかもね。

 

 

 

 

滝アトラクションか!

 

 

 

 

 

なかなかの絶壁ですがちゃんと歩けるようになっています。

 

 

 

ここら辺はとても気分が上がりました!

 

 

 

至る所から滝が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この岩を砕いて道を作る。想像しただけでも果てしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

濡れないように歩くと逆にバランスを崩しやすいのでガンガン川に入る。

 

 

 

難所はクリアしたので後は黒部ダムへ向かうのみ。

 

 

 

途中ティラミスみたいな雪渓を見つけて撮影する人。

 

 

 

2021年10月中旬ごろ、紅葉には少し早かったが綺麗に色づき出していました。

 

 

 

こういった気遣いにも感謝です。

 

 

 

ホントどこもかしこも水場だらけなので水には困りません。
※濾過器推奨

 

 

標高が上がるにつれて紅葉はさらに綺麗に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダムまでもう少し。

 

 

 

 

AM11:50 黒部ダム手前の渡渉地点

勢いよく放水されていたが川の水量は普通。

 

ここを渡って急登を登ればゴール。

 

 

そしてダム内部へ。

 

 

 

 

PM12:20 ダム駅到着。
ここからは観光客も増えて雨にもかかわらず賑わっていました。

 

 

時期によって「観光放水」されているそうです。

 

 

 

 

ランチは名物「ダムカレー」で〆ました。(グリーンカレー)

 

DAY2は初日に比べて距離も長く登りも増えますが1200m程度の登りなので普段の山行から考えると問題なし。ただ急登とアップダウン、濡れた岩場なので気が抜けないシチュエーションが多いのは確か。これだと下ノ廊下全行程が危険箇所になってしまうのでそういったアドバイスは逆に腰が引けてしまうのは危ない。
こまめに休憩しながら、カメラを撮るときは安全を確保した状態でとか、すれ違う時は少し戻る気持ちの余裕とか、慌てず対応できれば上級者でなくても問題ないと思います。

DAY1のスタートはどちらがいいかの感想ですが、やはり徐々に標高を上げることで木々が色づく雰囲気が好きなので欅平スタートが良いかなと。ただし、普段の練習として荷物を持って歩くことが必須です。

最後ロープウェイから見る景色が一番紅葉していてめちゃくちゃ綺麗だったのはオチですが笑
次は晴れた時にでも。

 

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下ノ廊下 DAY1「水平歩道」

今回のルートは電鉄富山駅周辺のパーキングを起点に下ノ廊下を歩き、欅平駅〜黒部ダムまでの約30kmを1泊2日で。

 

紅葉のタイミングには少し早く、両日ともに雨予報。
それでもいつか訪れたい場所だったので予定通り決行へ。

 

10/23(火)くもり雨

 

電鉄富山駅周辺には始発前に到着していたが、仮眠で寝過ごすいつものパターン笑。一本遅れで乗ることになったが、到着時刻は同じだったので問題なし。

JR富山駅はリニューアル工事が進んでいてすごい立派。

 

 

 

雰囲気のあるレトロな電車。
製造は自分よりちょっと年下でした。

 


電車に揺られること約2時間で宇奈月駅に到着。

雨で平日にもかかわらず登山客、観光客はちらほら。
団体のグループもいたのでスタート地点は賑やかになりそうだ。

 

ここから黒部渓谷鉄道のトロッコに乗り換えて欅平駅へ。

 

 

雨はポツリポツリと降り始めていたが、歩くには問題なさそうな小雨。
トロッコに揺られながら景色を見る。これはこれで電車旅を味わえる貴重な体験。紅葉が進んでいたらもっと混んでると思いますが。

 

 

釣りの人も多いみたい。

 

途中車輪が空転して坂を登れず一旦バックするトラブルもありましたが、トロッコ列車に揺られての1時間20分は最高でした。そして終着駅の欅平に到着。

 

欅平駅に到着してから改札ですぐに手渡された1枚のパンフレット。

 

 

今回の山行中ずっと持ち歩いていたのでクシャクシャになってしまったが、自分たちがスタートした前日にも滑落による死亡事故が発生したと地元のボランティアの方が注意喚起されていた。

 

一般的には上級者コースに設定されているが実際に歩いてどう感じたかはまたDay2で。

 

出発までに腹ごしらえをして、売店で明日の朝メシと阿曽原温泉で乾杯するビールを購入。なめこ蕎麦美味しかった。

 

ここで本日の行程。

今日は比較的距離は短く13kmほど。
スタート直後に急登はあるがあとは水平歩道をひたすら進み続けて阿曽原温泉がゴール。

 

AM10:00前にスタート。
最初はレインJKを着ていたが20分も経てばムレムレ状態に。

 

 


雨も小康状態だったのでここでレインは脱ぎました。

 

 

ここからは上級者コース。

 

 

 

 

送電線の管理道だけあってすぐ横でジリジリ音がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅葉もちらほら。

 

 

 

この状況だと頭から出るバックパックだと引っかかります。
壁づたいにステンレスワイヤーが張っているので安心。

 

 

ここもワイヤー。

 

 

 

ここにも。

 

 

水平_______。

 

水平________。

 

すごい水平_______。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すごい管理道ですよね。

 

 

大小さまざまな谷を通過するので濾過器があればどこでも水は汲めます。なので欅平からここまで水は600ml麦茶のみでした。軽量化も図りやすいルート。

 

 

 

小屋が!

 

本日テント場は我々のみで貸し切りでした。
ここに来て今日いちの強い雨。

 

小屋の方に「この雨だけど温泉行くの?」って言われましたが「いきます!」と即答。親切にも傘を貸してくださり感謝。テン場料金1,000円と入浴料800円を支払い(お釣りが出ないように)ちょっと雨が弱くなるのを見計らって大急ぎでピッチング開始。

 

 

3人とも無事設置完了。
今回はフロアレスのディシュッツプラスタープで。
フロアにはマタドールのブランケットを敷いてOMMマウンテンレイド1.6にKlymitのイナーシャ、シェラフカバーにSOLのビビィを。

 

気温は高めで10℃以上あったので全然寒くなく快適だった。
途中風が吹いた時に結露していた粒がミスト状になって顔全体に降りかかって保湿をしてくれたのには笑うしかなかった。

 

 

人によっては濡れた状態で寝袋に入るには抵抗があるみたいだが、化繊寝袋は濡れてもあったかいのでいつも靴下だけ変えてあとはそのまま自分の体温で乾かす作戦。今回ワセリンを忘れたのでふやけた足になってしまったのは反省点。
虫もまだまだいたので虫除けもこの時期でも必須。

 

セッティング後はここから温泉へ。

 

立派なお風呂。温度は適温でずっと入ってられる感じです。

 

 

 

宇奈月ビールで乾杯して今日の締めくくりとなった。

風呂上がりに小屋に酎ハイを買いに行って、各自のテントで晩御飯。
つまみを食べながら明日の起床時間を4:00にして5:00スタート予定とした。

 

途中3回トイレに行ったが酒の飲み過ぎ注意です。

 

今回初登場したTILAKのVEGA SHAKEDRY JKは大変調子が良く蒸れにくかった。トレイルランニングで実績がある素材だがデメリットである耐久性に関しては重たいザックで肩の消耗が気になるところだが特に問題なく過ごすことができた。
暑がりの自分にとって雨が降るか降らないような状況だと衣類内が蒸れ出すのでダブルジップ構造で下から全開にしておけばしっかり換気もできるのもプラス要因。SHAKEDRYのパンツが出れば絶対売れるだろうな。
DAY2に続く・・・

 

 

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